はそのまま図書館に向かった。
奥の机には見慣れた後姿がある。
三つ編にされた金髪が輝いている。
机の上には難しそうな本が山積みにされていた。
「エード!休憩しない?」
「お!!!仕事はいいのか?」
「うん。今日は早番でした。」
朝から何時間もそこにいるであろうエドワードを外へ連れ出す。
まだ調べたりないのか渋っていたが、本棚の前にいたアルフォンスに残りを任せた。
青春だねぇ、というアルフォンスの呟きは2人には聞こえていなかった。
街はハロウィン一色だった。
カボチャで装飾された通りはいつものそれとは違っていた。
「トリック・オア・トリート!」
「ぬぉっ!?」
子供たちに突然声を掛けられた。
振り返ると仮装をした子供たちが3人、目を輝かせて立っていた。
は彼らの目線に合わせてしゃがむ。
「はい、どうぞ。ごめんね、これしか持ってなくて。」
「ありがとう!」
子供たちにアメを渡した。
眩しいくらいの笑顔を見せて、子供たちは駆けていった。
は満足そうだ。
「ねぇ、エド。」
「あ?」
「・・・Trick or treat!」
「はぁ!?」
の突然の言葉に目を丸くする。
思わず素っ頓狂な声が出た。
もちろんお菓子なんて持っていない。
「・・・」
「何もないんだ?」
「あぁ。」
「じゃあ・・・いたずらしちゃう!」
「うぉっ!ちょ、やめろ!」
はエドワードの脇腹に手をかけた。
エドワードの制止を聞くはずもなく、くすぐり始めた。
弱いところを攻撃され、しりもちをつく。
2人の笑い声が響いた。
「おい!やめろって・・・くすぐったい。」
「だって何にも持ってないんでしょ?」
通る人が微笑を浮かべて見ていく。
その視線すら気にならない2人の世界。
Trick or Treat?
甘い空気に包まれて
2人は今日も甘い夢の中。
―fin―
―あとがき―
エドVer.です。いかがでしょうか?
エド夢を書くのは本当に久しぶりです。
以前のサイトではエドばっかり、ロイ少し、ハボ0だったのに笑
いつの間にやら浮気を・・・
エド復帰にはまだ時間がかかりそうです。
お付き合いありがとうございました。
感想などありましたら<書>か拍手にお願いします。
2006.11.07 執筆
2006.11.08 up
稍